若い人にこそ読んでみて欲しい未来SF小説『レダ』

書籍・玩具など
スポンサーリンク

 

単行本として初めて刊行されたのが1983年。
35年以上も前の作品なので書店で見かけるのは難しいだろうけど、手に入るなら、ぜひ学生さんたちに読んで欲しいと思うのが『レダ』という未来SF小説。

故・栗本薫先生の著書のひとつで、[ファーイースト30]という都市を舞台に、イヴという少年の成長を描く物語だ

ただし未来SFとは言っても、超能力者やらがドンパチ戦闘を行うような話ではなく。
主人公の少年[イヴ]が、生きるとは何か、逸脱とは何か、社会とは何か・・・といった哲学的な論争を繰り広げるのが主な内容となってる。

この都市は超高度な管理社会となっていて、人は人の体からは生まれない。
すべての人が、過去に冷凍保存された受精卵を成長させて生まれるフラスコベビーで、家庭という概念がなく、全員が別個の部屋で生活し、会話学(カンバセーション)と呼ばれる争いを極力避けるための会話術を学ぶような社会。
犯罪を犯す者や、反社会主義者すら[紊乱者(ディソーダー)]と呼ばれる括りで容認され、すべて管理システムの庇護下のもとで制御されている・・・。

[イヴ]は15歳で、何も特殊な力は持ってない。
ただ、理想とも思える[ファーイースト30]の在り方に疑問を抱き、[レダ]という女性と出会うことで、自分の住む都市どころか、地球全体をも揺り動かし兼ねないほどの大きなうねりを生み出すことになる。

そこに至るまでの彼の思考、周囲の人々との会話などすべてが恐ろしく哲学的なので、本を読みなれない人なら最初の10ページで放りだすかもしれない。しかし読み込むほどに深い内容だし、読み終えた時に社会をみる視点が変わるんじゃないだろうか?
人生観や概念的な思考を学ぶ上での教材にもなるんじゃないかと思う作品だ。

 

長らく絶版だったんだけど、先生が亡くなった翌年に新装版として再出版されてる。
ちなみに、全三巻。

騙されたと思って一度、読んでみて欲しい。

 

スポンサーリンク
[しゅげろぐ。]内で記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
書籍・玩具など
ルナフィナをフォローする
しゅげろぐ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました