【読書記録】懐かしい記憶を呼び起こす本たち。

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先日、ふと思いついて押入れから引っ張り出した漫画本。
過去何度も読んでいるはずなのに、表紙を見ても内容が思い出せない。

じつは、これは私の場合よくあることなんだけどね。
過去に見た本やアニメなど、何度も見ているはずなのに[心を動かされた]という印象だけが残ってて、内容を思い出すことができない。どうやら忘れているわけじゃなくて、記憶の回路にうまく繋げることができない・・・そんな感じ。

ただ、読み始めると、底に眠ってた記憶が呼び出されてくる。
忘れてた気持ちを思い出す。

この数日読んでいたのは、そんな懐かしい気持ちを呼び起こす本たち。

 

『なんて素敵にジャパネスク ー人妻編ー』

このシリーズは、コバルト文庫の小説版からしってた。
ざっくり言えば、内大臣家の姫・瑠璃(るり)が主人公で、平安時代の貴族社会を舞台として描かれた恋愛コメディ。彼女が16歳時点のシリーズ一作目と、18歳になって幼馴染みの高彬と結婚した後を描いた今作ともに、学生時代から繰り返し読んだ本。

この手の[平安モノ]に有りがちだけど、この瑠璃姫も元気で明るくて、破天荒で、正義感が強くて、時にワガママな・・・・・・私がもっとも苦手とするタイプの女の子。

彼女はいつも前向きだ。
自分の気持ちに正直で、曲がったことは嫌いで、自分の正義を疑わない。
失敗すれば反省もするけど、自分が「こう」と決めたら反対を押し切ってでも突き進み、危険な場所に飛び込み、周囲を巻き込んで大騒動を引き起こす。

彼女の正義はそこに眠っていた謎を解き明かすけれど、結果的に、穏便に通り過ぎるはずだったモノまで暴き出して、悲しい結末へと走らせてしまう。

彼女は魅力的な女の子だけど、その行動は嫌い。

だけど捨てられずに、何度も何度も読み返していたお話。

 

『裏切りは僕の名を知っている』

[神の光]と呼ばれる癒やしの力を持つ主人公・夕月と、その契約者で悪魔でもあるルカを中心に、戒めの手(ツヴァイルト)と呼ばれる能力者たちと悪魔(デュラス)との戦いを描いた物語。

1巻を読み終えるまで内容をほとんど忘れてたんだけど、2巻あたりで、なぜ私がこれを捨てられずに取ってたのかを思い出した。

このお話はタイトル通り、根底に[裏切り]がテーマとしてあって、主人公の夕月は彼を護るための大勢の仲間に囲まれていながらもずっと、自分は必要とされているのだろうか? そんな不安を抱いていて(自分は誰とも繋がっていない)という思いに悩まされてる。

その不安が、わたしそっくりで。

共感するがゆえに、何度も何度も何度も彼のセリフを読み返した。
そして彼が周りの登場人物たちに掛けられる言葉を読んで、慰められた。

これを読んでたあの頃より、いまはもっと孤独だけども。

でも読み返してると、なんとなく、悲しい辛いだけじゃない様々な感情が呼び戻されてくるので、やはり好きな物語だなぁと思った。

 

 

それにしても、なぜ私は[嫌い]な話を読むんだろう??

朧気ながらに思うのは、あえて辛いこと、悲しいことを追体験することで[大したことない事]にしたがってるんだろうなぁということ。

私の中につねにある、孤独、不安、悲しみ。

それを漫画の中の主人公たちは、生き生きとクリアしていく。

だからこそ大嫌いで・・・・・・・・・そして憧れている。

そんな懐かしい記憶を呼び覚ます本たちだ。

 

 

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