7月の頭ごろに幸路ことは先生が企画された『そうだ、ファンタジー世界へ行こう』という夏企画に、うちの限界突破(ブレイクスルー)の世界観をお貸ししまして。
本日10時に、それを基にした短編がそれぞれ公開されました。
僭越ながら、その紹介をさせていただきます!
そもそも夏企画とは?
「小説家になろう」の執筆者方が活動報告(俗称:割烹)などを通して行うユーザーイベント、ですかね? 今回は幸路ことは先生がお声かけくださいました。
企画の内容としては「①短編を書こう」「②ファンタジー設定に役立つ資料の紹介」という提案だったのですが、わたしは短い期間に短編を書くというのが苦手なので、うちの小説の設定をお貸しするのはどうかという提案をしたわけです。
というのも、現在掲載中の作品はとにかく、裏設定が細かいんです。
それだけで小冊子が1冊できる程度にはw
なので、じゃあ共通設定として世界観の一部を提示し、それで作家さん方に物語を作って頂こうという話になりました。
企画者さんをご紹介。
幸路さんは主に恋愛をテーマにした作品を手掛けられている作家さんです。
先日このブログでもご紹介した「クズ兄の代わりに男装したら/天使な妹のために女装したら、婚約しました。」や、「悪役令嬢の品格 -悪役令嬢を演じてきましたが、今回は少し違うようですー」など、どれも人物描写が巧みで、控えめに言って面白い。
とくに「悪役令嬢」は原作大賞で受賞し、コミカライズまでされてる凄い方です。
そんな方の企画に噛ませていただいたこと自体が恐れ多いですね。(*ノωノ)テレ
共通設定は?
原作となっているのは、わたしのこの作品。
漆黒の髪の青年を助けたことを切っ掛けに【疾風の衣】を手に入れたカイエ。ノーマンド王との駆け引きにより爵位を授けられ、貴族の道を歩み始めた少年は、生まれ持つ美貌と才覚で多くの人々を魅了し、ともに運命に抗う従者たちを集めながらさまざまな困難に立ち向かっていく。―――後の世に「英雄王」と称される少年貴族が、才能を開花させるためのさまざまな試練を乗り越え、世界最高位の魔法師へと成長するまでの過程を綴る物語。
そこに世界観の元となる「光影神話」と、人種などの設定を提供させてもらいました。
共有となっているのは「光の神」と「影の神」が創り、そこに4人の御使いが居て、光の聖具と称される魔法アイテムが存在する世界であること。
「ヒューラント」「ウォーロップ」「アエローフ」「ロッサ」「ビコナ」という5つの人種が存在するという部分です。
※その他の設定については作中に掲載してますので、興味のある方はご覧ください。
企画で公開された作品。
二人の水妖人《ビコナ》と薬師 ~来ぬ明日と、来る明日~
水妖《ビコナ》族は水辺に住む人の体に水かきがある種族だ。宝飾の仕事に就き、町に行くことを夢見る少女のアニーニャと、「明日やればいいじゃん」が口癖の少年ザエクは幼馴染だ。原石取りに行った二人は、川上の岩に乗り上げる人らしきものを発見する。人間の薬師と交流を深めるうちに、二人の関係にも変化が起こる。
少女リベルタの隠しごと
わたしはリベルタ。森で一人暮らしするために、町から逃げてきたの。でもその途中、凶暴と言われている巨人(ロッサ)族に出会ってしまって──え、もしかして、この物語、これで終わっちゃうのかな!?(終わりません)
どちらも素敵な作品です!
いや~~~~しかし。
よく「同じ料理でも料理人によって味が異なる」などとは言いますけど、同じ設定を使ってても、書く人が違うとここまで世界観が広がるものなのですねぇ。
逆に大変勉強させていただきましたし、自分の作品にも、もっともっと真剣に取り組んでいかなきゃって思わせる企画でした。
あらためて、僭越な提案にこころよく乗ってくださった幸路さんに御礼を申し上げるとともに、参加してくださった作家さんにも、感謝を申し上げたいと思います。
読んでくださった読者の方々も。
ありがとうございました!(^▽^)/