なぜ「マスク2枚」なのか?という話。

これはあくまでも、私の個人的な見解ですが。

国が「布マスクを2枚配布」という方針を発表しました。
それに対して街の人たちからは「意味がわからない」
「一家庭に2枚では足りない」等々の声が聞かれ、
アベノマスクなどと皮肉めいた言葉まで生まれるような冷笑ムード。

確かに私もその報道を見た時には何故??と疑問に思いました。
でも、よくよく考えてみると、これは苦肉の策だったのだろうなぁと思います。

まずそもそも「布マスク2枚配布」だけを強調されているので可笑しく感じるのですが、
もちろん国が行っている対策はこれだけじゃありません。

まず、2月にマスク増産に向けて設備投資を行うメーカーへ補助金を出す事を発表。
これを受けて、「アイリスオーヤマ」や「興和」といった
普段からマスクを作ってるメーカーが増産を決め、
異業種である「シャープ」もマスク製造を決定。
3月24日にシャープの生産が開始され、3月31日に最初の納品されたとのこと。
少しずつだけど、不織布マスク・・・つまり紙マスクの増産はされてます。

だけど、各メーカーがどんなに頑張ってフル稼働したとしても、
一日に製造できるのは20~50万枚といった数字。月に1500万枚程度です。

仮に日本の国民1億人が一日に一枚ずつ使い続けるとしたら、
月に30億枚必要ってことになりますよね?(まぁこれは極端な数字だけどw)

どう考えても安定供給にはほど遠い。
それでなくても、買い占めやら転売やらなんて行動に走る人が多いですし、
迂闊に店頭に並べたら、それを買い求める人の行列ができて
自粛どころではなくなってしまいます。

それにマスクが増産できたとしても、それを運ぶ物流にも限界があります。
そうでなくても、自粛生活に比例して宅配に対する需要が高まってますし、
運送業に携わる人たちはいっぱいいっぱいの状態。

この上にマスクを大量に運べといっても無理な相談です。
必然的に一日に各地に供給できる数が限られてて、
日本中に潤沢に行き渡るって状態になるには数ヶ月の時間がかかるのだろう
というのは想像できます。

であるなら、まず医療や介護といった場所にまず行き渡らせるのが先刻。
一般家庭にマスクが行き渡るようになるまでには、
まだしばらく時間がかかるってこともわかります。

じゃあ何故、各家庭に2枚しかくれないのか?

そもそも全世帯に5枚、10枚と配布できるだけの数が確保できないからですよね。
それに、各家庭に何人いて何枚必要なのかを、細かく区別して
配布するだけの手間も時間も掛けられない。

であるなら、ひとまず全世帯に2枚ずつ配布すれば少なくとも、
各家庭にマスクを使うことが出来る人が2人ずつ増えることになる。
それは「自分が感染源にならない」という意味で、決して無駄なことではないと思います。

テレビの報道やら、ツイッター等のSNSを見てると、
胸が痛くなるような避難や苦情を訴えてる人たちの書き込みを多く見ます。

もちろんその気持も分かるし、
自粛のために大変な思いをしてる人たちが多くいるのも分かります。だけど、国が本当に何をしようとしているのか、きちんと精査した上で言ったほうがいいと思うんです。

むろん、未知のこの事態に対して国が完璧な対応を取れてると言い難い面もあるでしょう。
それでも行政をはじめ、医療・物流・飲食業・娯楽業などそれぞれの関係者が
必死でできる限りの事をしてる。
だからこそ。

マスクを着用。

あれをよこせ、これが足りない、などと癇癪に繰り返すだけでなく、
私達自身が「誰かに感染させない」ための努力をしっかりして、
みんなで少しでもはやく収束に向かうよう頑張りましょう!

わたしももちろん気をつけます!ヾ(〃^∇^)ノ

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